TRIANGLE〜恋の二等辺三角形〜

卒業式の日。

式が終わり、みんな名残惜しそうに帰って行く。

「山本先輩!」

突然かわいい声に呼び止められて真智子が振り返ると、ふわふわの髪を緩めに結わえた、華奢で“可愛い女の子”の理想を絵にしたような風貌の後輩が、もじもじしながら立っていた。

「どうしたの?」

「あ、あの、真壁先輩……知りませんか?」

彼女の口から出て来た名前にまるでカミナリに撃たれたようなショックを受け、真智子は一瞬その場に凍り付いた。

――もしかして……

後輩は恥ずかしそうにしながら伏し目がちに言葉を続ける。

「お話したいことがあって……」

――これって、告白!ってヤツじゃないか?