高三になり、進路もだいたい決まって卒業が近づいてきた頃。
真智子は兄が勤めているプロダクションの事務に就職が、そして和也は推薦で医療系の大学に進学が決まった。
「浩ちゃんはどこいくの?」
真智子の度重なる質問に、浩介は必ず意味ありげに笑って同じ言葉を繰り返した。
「ひ・み・つ」
――卒業したら、ばらばらになるんだ。
その事実に気付いてからというもの、一日が過ぎるたびに真智子のため息が増えていった。
――卒業したら、もう会えなくなるのかな。
ずっと三人一緒にいたせいか、違う道に進んでいくという当たり前の事が寂しくてたまらない。
――ずっと一緒に居れたらいいのに。
大人になりたくない訳じゃないけど、今の三人が変わるのは寂しい。
――それに……
真智子は、左斜め前方で受験生に取り囲まれて質問攻めにあっている和也を見つめ、さっきとは違う色のため息をついた。
真智子は兄が勤めているプロダクションの事務に就職が、そして和也は推薦で医療系の大学に進学が決まった。
「浩ちゃんはどこいくの?」
真智子の度重なる質問に、浩介は必ず意味ありげに笑って同じ言葉を繰り返した。
「ひ・み・つ」
――卒業したら、ばらばらになるんだ。
その事実に気付いてからというもの、一日が過ぎるたびに真智子のため息が増えていった。
――卒業したら、もう会えなくなるのかな。
ずっと三人一緒にいたせいか、違う道に進んでいくという当たり前の事が寂しくてたまらない。
――ずっと一緒に居れたらいいのに。
大人になりたくない訳じゃないけど、今の三人が変わるのは寂しい。
――それに……
真智子は、左斜め前方で受験生に取り囲まれて質問攻めにあっている和也を見つめ、さっきとは違う色のため息をついた。



