TRIANGLE〜恋の二等辺三角形〜

「なによ、それ」

むっとしている真智子を見て、さらにいたずらしたくなった浩介はある提案をしてみた。

「正解できたら、あの店の特大パフェおごるけど?」

甘いもの好きで勝ち気な真智子は必ずひっかかるだろう。

「え、ほんと?」

――ほらね。

浩介は心の中で一人ほくそ笑んだ。

「三回以内で正解したらね」

――多分、わからないだろうけど。

浩介は余裕の表情を見せて、さらに真智子の負けん気を煽る。

「おれの勝ちが決まってるようなもんだけどなあ」

のせられてるとは知らずに、真智子は人差し指を浩介の鼻先に突き付けて宣言した。

「絶対あててやる。待ってなよ」

――是非そうして頂きたいよ、鈍感娘さん。

冷たい雨を降らしそうな曇り空の下、鼻息も荒く闘志に燃える真智子の姿に浩介は声をたてて笑った。