TRIANGLE〜恋の二等辺三角形〜

真智子が少し笑ってくれたので、浩介は深呼吸の後思い切って聞いてみた。

「じゃ、はっきり聞くけど。言わないのか?」

主語の抜けたいきなりな質問に、真智子は は?という顔をしている。

「誰に何を言う事があるワケ?」

浩介はぴたりと足を止めた。

真智子もつられて立ち止まり、彼を振り返る。

「……言わない、のか?」

自分に向けられている浩介の目を見て、真智子は彼が自分の気持ちに気付いている事を知った。

が、素直に認めるのもなんか悔しくて、わざと知らない振りをして聞き返してやる。

「はっきり言ってもらわないと分かりません。私、頭悪いんだから」

浩介は小さな声で聞き直した。

「和也に、自分の気持ち伝えようとか思わないのか?」

真智子の表情が元気200%の暴れん坊から“女の子”の顔に変わっていく。