それから約二ヶ月後、和也は学校に戻って来た。
「どうもご心配をおかけしました」
笑いながら二人に深々と頭を下げる和也は前と違って眼鏡をかけていた。
痩せたせいだろうか、大きい目がさらに大きく見える。
――まあ、病み上がりだし。
浩介も真智子もそう思っていた。
現実には、行方不明だった親が見つかったとかなんとか、ドラマでありそうな話を実際に経験していたのだということを、後から遠回しに聞いた。
いろいろあって大変らしかったが、和也は浩介にも真智子にも一切その事を話さなかった。
元々、和也は自分の事をほとんど話そうとしない。
そういう事苦手みたいだね、と以前他人事の様に笑いながら話していた。
こちらから聞けばある程度は答えてくれるが、大体は“大丈夫”や“心配してくれてありがとう”の台詞と笑顔でシャットアウトされてしまう。
長年の付き合いで分かってはいるものの、辛そうなのに笑っている彼を見ると真智子はなんだか寂しかった。
「どうもご心配をおかけしました」
笑いながら二人に深々と頭を下げる和也は前と違って眼鏡をかけていた。
痩せたせいだろうか、大きい目がさらに大きく見える。
――まあ、病み上がりだし。
浩介も真智子もそう思っていた。
現実には、行方不明だった親が見つかったとかなんとか、ドラマでありそうな話を実際に経験していたのだということを、後から遠回しに聞いた。
いろいろあって大変らしかったが、和也は浩介にも真智子にも一切その事を話さなかった。
元々、和也は自分の事をほとんど話そうとしない。
そういう事苦手みたいだね、と以前他人事の様に笑いながら話していた。
こちらから聞けばある程度は答えてくれるが、大体は“大丈夫”や“心配してくれてありがとう”の台詞と笑顔でシャットアウトされてしまう。
長年の付き合いで分かってはいるものの、辛そうなのに笑っている彼を見ると真智子はなんだか寂しかった。



