TRIANGLE〜恋の二等辺三角形〜

それから三日後、例の女の子から電話がかかって来た。

『今日、意識が戻りました』

心なしかこの前より声が柔らかいような気がする。

『今のところ目立った後遺症は無いみたいです。本宮さん達の事もちゃんと覚えてました』

それを聞いて、浩介はその場にぺたりと座り込んだ。

「……よかった」

電話の向こうで彼女は相槌をうち、小さく笑って続ける。

『和也は友達にも大切に思われてるんですね』

「あ、はぁ、まぁ……」

浩介は彼女の言葉に戸惑った。

――呼び捨てかよ。しかも名前で。

『本当に良かったです。彼が助かって』

顔を見にきてあげてくださいねと言って、謎だらけの彼女は電話を切った。