TRIANGLE〜恋の二等辺三角形〜

「はあ……」

それ以上何も聞いてはいけないような雰囲気を感じ、浩介はぺこっと頭を下げた。

「じゃ、僕はこれで」

帰ろうとして背を向けた浩介を、彼女の少し慌てた声が呼び止める。

「電話番号」

「え?」

浩介が振り向くと、彼女はぱっと目を逸らして無愛想に続けた。

「電話番号……意識戻ったら連絡します、けど」

「はあ……」

――つくづく訳分からない子だな。

そう思いつつ、浩介は手渡された紙に電話番号をメモして彼女に渡した。