TRIANGLE〜恋の二等辺三角形〜

さっぱり訳が分からない。

でもこれ以上追求したら、本気であの目力光線に殺されそうだ。

彼女から殺気に近い拒絶のオーラを感じ取った浩介は、和也の容態を聞いてさっさと帰ろうと決めた。

「和也、どうですか?」

彼女は浩介から目を背け、つんと横を向く。

その拍子に、首筋に幾つも痣があるのが見えた。

――なんだ、あれ。

「経過は良いそうです。……ただ」

意味深な彼女の言い方に、浩介は思わず息を止めて次の言葉を待った。

「意識が戻るまで後遺症がどの程度か分からないそうです」

「後遺症……?」

「聴力や視力があるか……記憶がちゃんと残ってるか、分からないと」