TRIANGLE〜恋の二等辺三角形〜

「なんかさぁ、告白とか色気のある事でもしてみたら?女子はみんなその話で盛り上がってるみたいだし」

普段なら、ふざけんなと怒鳴るはず。

浩介は彼女の反応に神経を集中させた。

足音が止まり、真智子は少し間を置いて振り返る。

そして困ったように弱々しい声で聞き返してきた。

「……なんでそんな事言うの?」

――早く二人に上手くいってほしいからさ。

そう言いたいのを口に出さずただ黙っている浩介を、真智子は怪訝そうな表情で見ている。

――頑張ってみろよ。上手くいくかもしれないだろ?うじうじしてるのなんてお前らしくないじゃないか。

大丈夫、真智はがさつなんかじゃない。

本当はガラスみたいに繊細で女らしいから、自信持ってあたってみろよ。

本当はそう言いたかった。