TRIANGLE〜恋の二等辺三角形〜

その日の帰り道。

見慣れた道を一人でゆっくり歩きながら、真智子はみんなの言葉を思い出して思わず俯いた。

――強くなんか、ないのに。

石ころを強く蹴飛ばしても心は晴れない。

――あたしは、強くないよ……?

がさつなのも認めるし、乱暴なのも認めるけど、いつだって誰かに側にいてほしいんだよ?

泣きたくても我慢して強い振りしちゃうだけなんだよ?

そうしたい訳じゃないのに。

その事に誰かが気付いてくれないかなって、待ってるだけなんだよ……。

自分の心の内とは正反対に晴れ渡っている空を見上げ、真智子は大きく息をついた。

「ま、しょうがないか……」

「何がしょうがないの?」

突然後ろから声がして、真智子は文字通り飛び上がった。