TRIANGLE〜恋の二等辺三角形〜

ちゃんと気持ちを伝えられてほっとしたせいか、はたまた想いが通じたからなのか。

浩介はどっと体の力が抜けるのを感じた。

――素直になるって、体力がいるな。

「あの……浩ちゃん……」

真智子の、半笑いの恥ずかしそうな声で浩介は我に帰った。

「そろそろ……離してくれない?」

囃し立てる声や視線にやっと気がついた浩介は腕を緩め、ぱっと後ろを向いた。

「浩ちゃん?」

後ろ姿の浩介は耳まで真っ赤だ。