TRIANGLE〜恋の二等辺三角形〜

周りに人がいることも忘れ、浩介は真智子を後ろから抱きしめた。

「なっ……」

驚いて立ち止まる彼女の耳元に、彼の精一杯素直な言葉が低く小さく届く。

「前言撤回」

「な、何が……?」

ぎゅ、と浩介の腕に力が入る。

「そばにいてよ」

真智子は一気に真っ赤になった。

「いてほしいんだ」

浩介の鼓動が背中越しに伝わってくる。

「……好きだから」

周りの視線にも冷やかしにも気付かず、浩介は再度真智子に告白した。

「こんな奴だけど、側にいて、ください」

真智子は俯き、小さな声で素直に答えた。

「……はい……」