『P.S.
師匠に隠れて作った、一点ものです。
真智みたいに“コワレモノ”なので、取扱注意。』
「お嬢さん」
聞き慣れた声に振り返ると、照れたような顔をした浩介が立っていた。
「ここ、関係者以外立入禁止ですけど?」
彼のいつも通りの冗談にどう反応していいかわからず、真智子は紙袋を顔の辺りまで持ち上げて言った。
「……これ、ありがとう」
浩介は笑ってそれに答える。
「取扱注意だからな」
「……うん……」
何となく微妙な沈黙があった後、浩介はいつもと変わらない口調で話し出した。
「で、何か用?」
真智子はなぜここに来たのか、何を言いに来たのか、自分が分からなくなって小さな声で独り言のように答えた。
「……別に」
師匠に隠れて作った、一点ものです。
真智みたいに“コワレモノ”なので、取扱注意。』
「お嬢さん」
聞き慣れた声に振り返ると、照れたような顔をした浩介が立っていた。
「ここ、関係者以外立入禁止ですけど?」
彼のいつも通りの冗談にどう反応していいかわからず、真智子は紙袋を顔の辺りまで持ち上げて言った。
「……これ、ありがとう」
浩介は笑ってそれに答える。
「取扱注意だからな」
「……うん……」
何となく微妙な沈黙があった後、浩介はいつもと変わらない口調で話し出した。
「で、何か用?」
真智子はなぜここに来たのか、何を言いに来たのか、自分が分からなくなって小さな声で独り言のように答えた。
「……別に」



