「待って」
「何?」
一瞬のためらいの後、浩介は何か決心したように和也を見て言った。
「ペンと紙貸して」
彼の言動に何かを感じ取った和也は、にこっと笑いペンと紙を手渡す。
浩介は感謝の代わりに小さく笑みを返し、手早く何か書きつけた。
『果たし状。
明日10時に病院のロビーにて待つ。』
「これ」
紙を簡単な四つ折にして和也に手渡した。
彼が中を開いて読んだりしない事を十分わかってるから、安心して頼める。
「真智に渡して」
飛脚の役を任された和也は、任せとけとばかりに握った拳を軽く上げ、浩介に笑いかけた。
「了解」
窓から夕日が差し込んで白い床がオレンジ色に染まる頃、浩介はベッドの上で膝を抱え一人考え込んでいた。
『言葉にしなきゃ伝わらない気持ちってあると思う』
「それが簡単に出来れば世話ないよ……」
言葉にしても伝わらない人もいるし、伝えた事で傷ついたり傷つけたりする事もあるだろう?
浩介は紙袋に目をやり、なかなか素直になれない自分に対する自嘲を込めてため息をついた。
「何?」
一瞬のためらいの後、浩介は何か決心したように和也を見て言った。
「ペンと紙貸して」
彼の言動に何かを感じ取った和也は、にこっと笑いペンと紙を手渡す。
浩介は感謝の代わりに小さく笑みを返し、手早く何か書きつけた。
『果たし状。
明日10時に病院のロビーにて待つ。』
「これ」
紙を簡単な四つ折にして和也に手渡した。
彼が中を開いて読んだりしない事を十分わかってるから、安心して頼める。
「真智に渡して」
飛脚の役を任された和也は、任せとけとばかりに握った拳を軽く上げ、浩介に笑いかけた。
「了解」
窓から夕日が差し込んで白い床がオレンジ色に染まる頃、浩介はベッドの上で膝を抱え一人考え込んでいた。
『言葉にしなきゃ伝わらない気持ちってあると思う』
「それが簡単に出来れば世話ないよ……」
言葉にしても伝わらない人もいるし、伝えた事で傷ついたり傷つけたりする事もあるだろう?
浩介は紙袋に目をやり、なかなか素直になれない自分に対する自嘲を込めてため息をついた。



