TRIANGLE〜恋の二等辺三角形〜

二人が帰った後、和也は無言で浩介の顔をじっと見た。

「……何だよ」

さっきまでの優しいお兄さん顔はどこへやら、浩介はぶっきらぼうに聞く。

「同じ名前だったんだ、と思って」

「違う。子、ついてないし」

浩介はごろんとベッドに横になり、いじけたように呟いた。

「おれは和さんと違うから、困っている人なら誰でも助けるほど優しくないんでね」

和也は椅子に座り、呆れたように笑う。

「全く、素直じゃないよね二人共」

「それはそうと」

話題を変えようと、浩介はがばっと起き上がり和也の顔を覗き込んだ。

「例の彼女とは上手くいってるのか?」

「……え?」

この話をふると和也は自然と顔が赤くなる。

リトマス試験紙みたいな彼の反応を見て浩介は楽しそうに笑った。