「……どうかした?」
身じろぎ一つせずに黙っている真智子を、和也は心配そうに覗き込んだ。
なぜだろう。
和也の声を聞くと、浩介の前ではなかなか出てこなかった素直な言葉が一粒の涙と一緒に自然に膝に零れ落ちる。
「……よかった……無事で」
和也はティッシュを手渡しながら彼女に言った。
「その言葉」
真智子は涙目のまま顔をあげる。
「直接浩ちゃんに言ってあげたほうがいいと思うよ」
「なっ」
うろたえる真智子の目を、和也は真っすぐに見ていた。
「なんであんな奴に……!」
素直に気持ちを認めたくないのか、それとも見透かされたくないのか。
真智子は和也の視線から逃げるように目をそらした。
「あのね、真智」
視界に入った待合室のテレビの画面が、ニュースから天気予報に変わる。
「ちゃんと言葉にしないと伝わらない気持ちってあると思うよ?」
真智子は返事をせず、画面に映る曇りマークを見つめていた。
身じろぎ一つせずに黙っている真智子を、和也は心配そうに覗き込んだ。
なぜだろう。
和也の声を聞くと、浩介の前ではなかなか出てこなかった素直な言葉が一粒の涙と一緒に自然に膝に零れ落ちる。
「……よかった……無事で」
和也はティッシュを手渡しながら彼女に言った。
「その言葉」
真智子は涙目のまま顔をあげる。
「直接浩ちゃんに言ってあげたほうがいいと思うよ」
「なっ」
うろたえる真智子の目を、和也は真っすぐに見ていた。
「なんであんな奴に……!」
素直に気持ちを認めたくないのか、それとも見透かされたくないのか。
真智子は和也の視線から逃げるように目をそらした。
「あのね、真智」
視界に入った待合室のテレビの画面が、ニュースから天気予報に変わる。
「ちゃんと言葉にしないと伝わらない気持ちってあると思うよ?」
真智子は返事をせず、画面に映る曇りマークを見つめていた。



