「とりあえず先生が待ってますから早く来て下さい」
「あ、わかりました。すぐ行きますから」
そう言って看護士を追い払い、浩介は真智子の前に立った。
「今日、約束してたのにごめんな」
「……うん」
深く俯いたままの彼女の髪が、小さく揺れた。
「約束の品、火事の時預けた人のとこに取りに行きたかったんだけど行けなくてさ、だから」
「いいから」
怒ったような声が浩介の言葉を遮る。
「早く病室に戻って」
浩介が黙っていると、真智子は顔をあげて怒鳴りつけた。
「早く行きなさいよ!“ごめん”とかいう前にちゃんと体直して来なさいよね!!」
心配した反動でつい大声を出した真智子の頭をぽんと軽く撫で、浩介は病室に戻って行った。
「あ、わかりました。すぐ行きますから」
そう言って看護士を追い払い、浩介は真智子の前に立った。
「今日、約束してたのにごめんな」
「……うん」
深く俯いたままの彼女の髪が、小さく揺れた。
「約束の品、火事の時預けた人のとこに取りに行きたかったんだけど行けなくてさ、だから」
「いいから」
怒ったような声が浩介の言葉を遮る。
「早く病室に戻って」
浩介が黙っていると、真智子は顔をあげて怒鳴りつけた。
「早く行きなさいよ!“ごめん”とかいう前にちゃんと体直して来なさいよね!!」
心配した反動でつい大声を出した真智子の頭をぽんと軽く撫で、浩介は病室に戻って行った。



