その日からというもの、浩介の目は気がつくと真智子の姿を追っていた。 ――違う。あんなのおれのタイプじゃない。 頭ではそう思っているのに、心は全然言うことをきかない。 授業中、浩介はノートを取る手を止めて、前の方の席にいる真智子をぼーっと見ていた。 ――よく見ると、かわいいかも。 隣の席の子と何やら話して笑っている彼女の笑顔を見ているだけで、なんだか幸せな気分になる。 認めたくはない。だけど。 ――好きって事になるのかな…… ただの喧嘩友達が“女の子”なのだと意識した瞬間だった。