ビアガーデン。



俺は今、彼女と良く来るビアガーデンに居る。


俺と彼女の待ち合わせは決まってそのビアガーデン。

そのビアガーデンには屋上にも客席が有り、晴れた日には必ず屋上で待ち合わせをする事に成っている。


そして、今日もその日である。




屋上の端の客席に俺は腰掛け、彼女を待っている。


彼女の名前は“綾涙リン”(アヤナミリン)。


2人姉妹で、リンの5歳上に、お姉さんの雪華さんが居る。


妹のリンが心理カウンセラーで、姉の雪華さんが脳外科医。


俺とリンは俺の職業の同僚の“蘭ちゃん”の紹介で知り合ってまだ一ヶ月位に成る。




俺は、時間を見る為に自分の携帯をズボンのポケットから取り出し、携帯に表示された時間をチラ見した。

俺は、携帯の画面に“”のマークが付いていた事にその時気が付いた。


俺は届いたメールの確認をした。


届いていたメールは彼女からだった。