「梨依ちゃん。
俺が、リハビリのサポートするからね。」


卓のお兄さんの圭さん。


「えーっと。」


疑問だった。


「記憶がない君だから、精神科医の俺がサポートするから、安心して。」


私のため?


「ありがとうございます。」


全く知らない人の中は不安だから。


「春奈と卓に頼まれたからね。」


圭さんは、苦笑い。



断れなかったんだ。


「ごめんなさい。」


私は、謝るしかできなかった。


「未来の義妹の予定らしいからね。
嫌われないようにしなきゃいけないからね。」


「えっ?義妹?」


私は、驚いて目を見開いた。


「まあ、深く考えないでよ。
卓には、そんだけの覚悟はできてるってことだよ。」