あの日は、体育の時間で、バスケとか球技系をやってたんだよね。


ボールを取ろうとしたら、突き指しちゃって、保健室に行ったんだ。


-トントンッ


「失礼します。」


保健室に入ると、誰もいなくて。


どうしようかと、キョロキョロ部屋を見渡した。


なぜ、いないのかな?


だったら、保健室あいてないよね?


首を傾げながら、どうしようかと悩んだ。


「君、新入生?」


誰か、いたみたいだ。


ベッドの方から、その人は、きた。


誰かと思ったら、品田先輩だったんだ。


「あぁー、はい。」


噂の耐えない先輩と2人きり。


ありえない。


怖くて、逃げ出したくなった。


けど、それよりもビックリしたんだ。


今まで間近で見た男の人の中で一番綺麗な気がした。


「君、かわいいね。
てか、誰かに.....
気のせいか。」


お世辞がうまい先輩だ。


誰に似てるって思ったのかな?


たぶん、先輩の知り合いよね。


私に話してもわからないし。


けど、そんな事がなかったって気づくのは、まだちょっと先なんだけどね。