私と卓の住むところの近所に実依も住む事が決まった。


てか、惣一くんが近場に一人暮らししてたのだ。


卓は、知らなかったというか気づいてなかった。


惣一に住む場所の話をしてて初めて知った。


実依は、それを知ったからかよくわからないけど、そこに転がり込むみたい。


『惣くんとこに住んだら、梨依ちゃんに会いやすいね。』


何の気なしに実依は、言ったらしい。


悪気がないのは、惣一くんだってわかってる。


けど、やっぱりショックを受けたみたい。



けど、実依が惣一くんを好きなのはわかってるはず。


私のそばにいたいのは、嘘じゃないと思う。


けど、それを理由にして惣一くんのそばにいたいってのもあると思う。


『俺とりっちゃんは、ライバルだな。』


そのおかげかは、わからないけど。


惣一くんの意外な独占欲をしれてよかったよ。


実依にも出会って貰いたかったから。


私にとったら、卓みたいな存在に。


愛し、愛される喜びを知って欲しいから。


絶望だった私に光を与えてくれた卓。


実依にも幸せになってもらいたいから。


大切な妹だから。