次の日の放課後、数名の生徒が生徒会室に集合した。

その生徒たちは全て、選挙に通った人である。


「まず、簡単なあいさつをしてもらいましょうか…じゃぁ生徒会長から」


先生が慣れた司会で生徒を促す。

すると、一人の生徒が立ち上がった。


「あの…せ…生徒会長になりました…」


その子はとても緊張していて、少し震えている。

昨日の堂々とした態度とは、まったく逆だ。

大きく深呼吸をする。

そしてその子はっきりと言った。


「橘 愛里です!頑張るので、よろしくお願いします!」