みんながあたしを見る。

震える足で必死に立つ。

そしてあたしもみんなを見た。


「この学校はあたしにいろんなものをくれた…」


今感じる、あたしの気持ちを素直に伝えよう。


「友達や思い出…そして出合い…」


格式張った言葉じゃなくて…

…あたしの言葉を。


「大切にしていきたい…この大好きな学校を」


気付くと足の震えが止まっていた。

それに気付いて静かに笑う。

そして最後に言った。


「それがあたしが生徒会長に立候補した理由です…」