ギィーギィー



錆びついたブランコが揺れるたび音が鳴る。



「どうしましょうかねぇ」



多分、今日は珍しく2人で食事する。



いつもなら夏樹がいておじさんがいるけれど今日は親子で。



夏樹がいない。



それだけで調子が狂いそうだ。



妹のようで、でもどこか年齢に似合わない自立心があって。



そして誰よりもお母さんとおじさんの幸せを願っている子だった。



でも当の本人のお母さんは恋心に全く気づいてないし。



おじさんもおじさんでねじらせることしてるし。



なにやってんだか。