「へぇ~~~ふ~ん。意外だねぇ。ここまで徹底するとは流石、情報屋」



情報屋?聞き慣れない言葉に首を傾げるよりも先に美穂に止められた。



「いいえ、あなたほどではありませんよ。装うぐらいなら堂々と来てください」



「おや、何言ってんのかな?」



「今、さっき分かりました。これで失礼します。行こう、星野」



「あっああ?」



後半からついていけてない俺は曖昧な返事をした。



一体この人は何者なのか?美穂の隠したい“何か”とは何か。そしてこの人の言った“情報屋”には美穂にとって何があるのか?



グルングルン回り続ける疑問に終止符を打つ一言。



「今度は2人を連れて俺ん家においで」



クチパクで「その時は全て分かるから」



そう言う神無月さんの姿だった。