ヤッパ不良のサボリと言ったら 屋上だよね でも屋上には 南京錠が掛かっている すると彼はポケットから鍵を取り出して南京錠を開けた 「なんで鍵持ってるの?」 「秘密。まぁすぐに分かる」 と彼は言った 「声でるの?」 「まあね。発音は曖昧だけどな」 「そうたなんだ。あ、自己紹介まだだったね。それ、貸して?」 「これか?」 <私は更科千晶。あなたは?> そう書いたメモ帳を彼に渡した <俺は、結城奏。聞いたことあるだろ?> 「結城組の…」 <お願いがあるんだけど> 「何?」 私は首を傾げる