…そんな何処の馬の骨とも分らぬ俺を受け入れてくれたのは、近藤さんだった。
俺の槍の腕を見込んで、後に新撰組の十番隊隊長にも任命された。



…−信頼出来る、本当の仲間。



俺が求めていたのは、そういう関係だったのかもしれない。



ただ上に立つ者が偉そうに命令するのではなく、下に付くものが『守り抜きたい』と思える上官。そして−−背を預け合える仲間。





嗚呼、こいつらとなら…変えていける。









俺は初めて、心からそう思えた。