「…さっき中村さんが返却してくださった本のシリーズなんかは読みやすいと思いますよ。」 すたすたと歩き始める先生。 あたしは慌てて後を追った。 「……ここにありますから。」 「ありがと、ございます。」 そこにはあの本と同じように古びた本が何冊も並んでいた。 「何か借りていきますか?」 「……じゃあ…、これを。」 あたしが選んだのは 『fairy tale』の人魚姫。 「では貸し出しますから、すぐに帰宅してくださいね。」