星は輝く・・・

右頬に張られたバンソーコに、違和感を覚え、なんだかイライラする。



気持ち悪くて取ってしまいたくなる。




鞄を取りに教室に戻ると、佳保と雄太が待ち伏せしていた。




「椿!大丈夫??長谷川さんと喧嘩したんだって?」


佳保と雄太は同じような表情で、同じような事言う。




「うん、こんな大袈裟に手当てにしてるけど、全然大したことないんだよ」





実際、本当に大したことなかった。
傷なんて、渚の時に比べたら痛くも痒くもない。



男と女では力の差も大きいから、怪我も痛くなんてない。





「お前、女が顔に傷作っちゃダメだろ」



「もぉ~、だぁかぁら、大丈夫だってばー」




雄太は昔から心配性だよね。


修学旅行で、空の持ち物点検してたし・・・。




『ちゃんと酔い止め持ってきたか!?水筒だっているんだぞ!!』



なーんて、母親みたいな台詞。



空は、



『俺乗り物に強いから酔わねーよ!!』


って言ってるのに、念の為に持っとけ!ってうるさかったんだよね。



「雄太ってお母さんみたいだよねぇー」



「は!?なんだそれ。俺オカンかよ」



「だぁってそーじゃん!ねっ心ー」



「うんうん、雄太の小言はうるさいからねぇ」



側で佳保が笑うと、その頭を恥ずかしそうに軽く叩いた雄太。


「こっちは心配してるって言うのによ」

拗ねたような表情に笑いが込み上げる。

「あはは!ウソ。ごめんね、ありがとう!」



ホラ、でも雄太は一緒にいて楽しい。
空とは違った安心感がある。

そこら辺がお母さんっぽいのだろうか・・・・・・。