星は輝く・・・

「はぁ?なんじゃそら。胸糞悪いわ」




美人な心が顔を強張らせると、余計に怖くなる。


心は高校に入った時から、あたしに嫌がらせとかしてる奴等を呼び出したり、ワザと喧嘩売って文句を言ってくれたりしてた。


心が嫌われちゃうからいいって言ってるのに、そんなもんへっちゃらだし、って言ってくれる。




「まあまあ!内心上がるから別にいいや~♪」



本当はめちゃくちゃ嫌だけど、感情を出すのが悔しいからあたしはワザとどうでもいい、みたいな顔をした。



あたしの悪い所は、思ってることを素直に言えない事。




自分でも“気づいて欲しい”、“言いたい”って思うのに、強がって言えないんだ。


だから、いつも周りより浮くこともあるし、後悔をたくさんする。


今まで、一体いくつ後悔したんだろうなぁ・・・。





―――――・・・・・・




「春野さーん、代わりに掃除やっといてくれない??」




放課後、今日の掃除当番の長谷川さんがあたしの所まで、ほうきを持って来た。




「はぁ?」



何こいつ、勘違いしてない?
さっきあたしが言い返さなかったからって、勝ったって勘違いしてない?




「どーせ暇でしょ?いいじゃん」



いかにもこれからデートですよ、みたいな言い方。
口の端を持ち上げて、得意げに笑う、この顔があたしは大嫌いだ。


振られたくせに。






「長谷川さんだって、空に振られたから暇なんじゃないの?」




あたしがそう言って、同じように笑うと、長谷川さんはたちまち顔を真っ赤にした。




「なっ何よ!アンタが邪魔したんでしょう!?ふざけないでよ!!」




「きゃっ・・・!」




あたしは両手で思い切り突き飛ばされ、尻もちをついた。



昨日とまるで同じ光景。



すぐに感情的になって、手が出るみたいだ。