* * *
「―――――ざけんじゃねーよ!!!!」
ドンッ・・・!
あたしは肩を突き飛ばされて、尻もちをついた。
「・・・った・・・」
見上げて、キッっと睨むと相手も睨んできた。
「マジありえねーから!この尻軽女!!」
あたしに罵声を浴びせる彼女は・・・・・・長谷川さん。
何故あたしが責められてるのかって言うと、きっとアレだ。
空に振られたから。
なんか、“アンタが誘惑でもしたんでしょ!?”とか言ってたから、多分そう。
てか、セフレしてたアンタには尻軽女とか言われたくないし・・・。
薄暗い体育倉庫の中で、ぐるりと周りを囲まれる。
右を見ても左を見ても、化粧の濃いギャルばっか。
あたしは立ち上がってスカートに付いた埃を払う。
「あたしは別に空と何もないけど」
しれっと答えると、また大声を出すギャル。
「はぁ!!?よく言うよ!ラブホに行ったくせにっ!!」
・・・・・・・・・・・・・・はぃ?
今なんて?ラブホだとか聞こえましたが?
あたしと、空が・・・?ラブホ・・・?
ふっつ~に、有り得ないから。
「何言ってんだか。見間違えじゃないの?あたしそんな所行ったことないし」
「ウチラはサッカー部の奴等に聞いたんだよ!しらばっくれんな!」
もう、誰よ!
そんなこと言い出した奴は!?
あたしと空がなんて、有り得なさ過ぎるから!!
