「本当に椿だったとしても、お前には教えない」
「ぐすっ・・・ひくっ・・・・・・」
泣き止まない由美を、俺はどうすることも出来ない。
てか、しようとも思わない。
「気をつけて帰れよ」
そう言い残して、俺は背を向けて歩き出す。
コレでいい・・・・・・。
椿を本気で好きなんだから、コレが正しいんだ。
流石に由美は追ってこなかった。
多分、あそこで泣いている。
――――ひゅ~~・・・
ドーンッ
ここまで来ても、まだまだ見える花火。
あの下は、椿はいるのかな・・・。
心とくっ付きながら眺めてる椿が、簡単に想像できる。
今日椿達と一緒に行かなかったのは、渚とまだ喧嘩しているから。
ガキだよな、全く。
でも、あれは許せなかった。
中学に入る前から一緒にいたあの二人が、あそこまで壊れてしまったのか、知りたくて仕方ない。
この時、純粋に椿の力になりたいと思った―――――
