『あ、まだ名前聞いて…』 あたしが言いかけた瞬間、ママが入って来た。 「今日は本当にありがとうございました。 すいません」 「いや、気にしないで下さい」 彼はそう言ってママに軽く頭を下げるとあたしに軽く手を振り、病室から出た。 足音がだんだん遠くなって行く。