たばこの火が消される。 この幸せな時間の終わりの合図。 ベッドから降りて、身支度を済ませるあなた。 「じゃ、また連絡する」 まだベッドの中のあたしのおでこにキスをして、また頭をなでる。 何度、あなたの背中を見送っただろう。 実るはずのないこんな想い。 いつからずっしりこんな重くなったんだろう。 あなたは帰るところがあって、それを迎えてくれる人がいる。 こんな関係、いつまでも続けたってなんの意味ももたないのに。