目が覚めると、見覚えのない天井だった。 「三上さん・・大丈夫ですか?」 上半身を起して、声の発する方へ顔を向ける。 「わたなべくん・・あ・・あたし・・ごめんなさい」 自分が倒れてしまったんだと、そこで気づいた。 医務室のベッドの上だった。 まだ頭がぼやっとする。 「三上さんの寝顔、見れたからいいっす」 急にそんなこというから、顔が熱くなるのを感じた。