「あき・・愛してるよ」 ベッドの中の束の間の幸せ。 上目づかいで頷いてみる。 あたしも、なんて一言付け加えて。 安心したようなあなたの顔。 たばこに火をつけて、深く息を吸う。 「今日は泊まれるの?」 少し迷ってからあなたは答える。 「・・帰らないと」 ごめん、と言いながらあたしの頭をなでる。