「だからお願いが、
あるんです。

3人が実家みたいに
帰って来れる様な
居場所を作ってください。」

「居場所?」

「ええ。貴方ならきっと、
出来るはずです。」

「そうですね。」

その人は強く生きる決意を
したかの様な目をして、
歩き始めた。

「輝?さっきの人、
紫ひなの先生だよね。」

写真の裏に書いていた。
輝の誕生日にて。
11月11日。