別に無意味に叫び声をあげたわけじゃないし、
もちろん兄ちゃんが来てくれた事に感動した叫びじゃない。
というより、兄ちゃんの背後に向けての叫び声だ。
『弟の友達に会うためだけに、何人がかりじゃボケぇぇぇっ!!!』
兄ちゃんの後ろには、黒い服を着た、ショッカー的な人たちがぞろぞろと勢ぞろいしてた。
『おかしくね?そこのショッカー軍団おかしくね?』
「僕はね、こうみえて22歳なんだよ」
『綾が20っていってたぞ』
「あ、じゃぁ20歳で」
『なにそれ!!綾の言うことがすべてかよ!!』
「あたりまえじゃないか。あの愚弟ほどかわいいヤツはいないよ?」
『ん~褒めてんのか、貶してんのか全然わかんねぇ』
「褒めてるに決まってるじゃない、このくずが」
『あ、ホントだ。貶し言葉の度合いが違うもんな』
何だこの会話。
『しょうがないから、そのショッカー軍団は無視しといてやる。
タイマンでつってたのに、なんでか大勢いるのも無視してやる。
だからさっさと用件済ませろ』
もう帰りたいのだよ、私は。
ブラコン兄ちゃんの小言を聞かされるのは、イヤなのだよ。
「そうだね。僕も仕事があるし、さっさと終わらせようか」
『仕事って…20歳なのに?』
「年なんて関係ないさ。要は実力でしょ?」
『おぉっ!!ルーキーがよく口にするセリフだ!!』

