~♪~♪♪

男5人で考え込んでると、綾の携帯が鳴った。




「うわっ、綾のが鳴るとか珍しっ!!」


「っていうか綾、サイレントじゃないじゃん。なんで俺のは出てくれなかったわけ?」


『・・・怪奇現象だな』


「ふざけんな」


「それより、電話でなくて良いの??」


『あぁ~・・・非通知だ』


「綾、非通知は出ない派だもんね」


『そのうち諦めるだろ』



~♪…プツッ

「あっ、諦めた」



桜李が綾の携帯画面を覗き込んだ瞬間、



~♪~♪♪




「うおぉぉっ!!びっくりしたぁ!」


次は桜李の携帯が鳴った。


しかもまた非通知。




そのあとも、千歳と翼の携帯に非通知が。


・・・けれども希にはかかってこなかった。





『・・・どうなってんだ』


「明らかに俺らの知り合いじゃね?」


「なんで希には掛けなかったんだ?」


「きっと希の怖さを知ってるからだ!!」


「ってことは、マジで知り合いじゃん」





~♪~♪♪

再び綾の携帯が鳴りはじめた。




「うわ、怖ぇ~」


「なんかホラーみたい…」


「今昼だけど」


「そんなツッコミ、求めてないぞ」


「綾、好かれてんな」


『そんな事言われたら、出づらいだろ』




ディスプレイには…