授業5分前の予鈴がなっても 席に戻る様子もなく 雨模様の空を見て文句を言っている一樹に 教室に戻ってきた波琉が 話しかけた。 「今月の目標知ってる?」 「は?」 「5分前行動を心掛けよう」 「ピンポン! さすが拓馬。 はい、チャイム着席 さようなら」 一樹のポンと背中を押して帰らせる。 「まだあと5分もあるじゃん…」 文句を言いながらも渋々席に戻った一樹は 隣の女子と話しはじめた。