祈りが通じたのか 晴天だった朝が嘘のように 雨雲達はどんどん勢力をまし迫ってきて 授業が終わる頃にはしとしと雨が降っていた。 「雨かよ~ 保健かよ~」 「俺は保健のほうがすきだけど。 今やってる高齢者問題、おもしろいじゃん」 興味ない! と言うと 水溜まりが出来はじめた校庭に向かって叫び始めた。 「保健も梅雨も嫌いだ―!!!」