「まったく、バカみたい! あんな変な髪型、どこがいいの?」 波琉はドスッと席につくとため息混じりに言う。 「波琉が好きって言ってたからじゃない? 長髪の似合う男性が素敵! って言ってたじゃん。」 俺なりにちょっとかまかけてみたけど… 「はぁ~?それで? あたしの意見が全国の女子共通だとでも思ってるわけ? 似合ってなかったら意味がないのよ!」 ばっさり斬られた一樹は やっぱり不憫だ。