汚い字で綴られた文は 不自然に途中で途切れている。 挫折して寝た事がまるわかりだ。 これじゃあ 血と涙の結晶より 鼻水とよだれの結晶じゃん。 「…って拓馬、聞いてる?」 「あぁ…サンキュ」 とりあえず礼を言い ノートを返した。 あとで違う奴にノート写させて貰おう。 そんな俺の考えも知らずに 得意そうに笑った一樹は 「お? 俺もうノート書かねぇからそれ、やるよ」 と言うと大きく欠伸をした。