「なんとなく先輩に会いたくて 会いにいったんですけど、いなくて…」 「そーなんだ?」 嘘なのに、そんなことで ちょっと嬉しそうに笑った先輩に 胸が痛んだ 先輩と放課後の約束をしてから別れた 教室に戻り、自分の席につくと大きなため息がでた 「どーした?」 大きなため息に気づいたのか 新井田くんが前の席から振り向いた 「あたし…」 「ん?」 新井田くんの顔をみると 心の中で窮屈な音をたてていた糸がほどけたかのように大粒の涙が溢れてきた