その晩も 次の晩も 俺が殺した人々が 俺を道連れにしようと 化けて出てくるのではないか 怖くて 怖くて 眠れなかった でも何人もの命を奪った俺は あの世へ行った方がいいのか しかし いくら経っても 俺を迎えに来ることは無かった 何故俺は生きている 何故俺は殺した 何故人は人を殺すのか その答えは 戦争を経験した俺でも 解らない 解りたくない その問いに 筋の通った答えなど ありはしないのだから