君に触れたい



バタン…



涙が溢れ出たのとほぼ同時に、教室の後ろのドアが開いた



突然の音に驚いて振り返ると、私の顔を見て少し驚いた様子の裕也と目が合う…


「佳奈…?」


心配そうに私の顔を覗きこんでくる裕也を見て、初めて自分の涙に気づいた



「あ、ごめっ……なんでもない…」

慌てて涙を拭うと

そっと抱きしめられた



「え…裕也……?」

反射的に逃れようとしたが、強い腕が私を離さない


「ゆう……や…」


私の声に反応して視線をこちらに向けたけれど、それは一瞬で…


さらに強く抱きしめられた


「佳奈……その涙は、俺のせ…い…なのか?」

裕也の弱々しい声に胸がいっぱいになって言葉がでない…


それでも私は首を横に大きく振った