君に触れたい



体育館移動中…


いつものようにたわいもない話しをしていたけれど、何か裕也の様子がおかしい

何か考えごとをしているような、難しい顔をしている


「裕也、どしたの?」


「何が?」


そう言って私を見上げる表情がやはりいつもと違う


「うーん、何か難しい顔してるからさ。悩みでもあるとか?」

私に頼っていいんだよー
お姉さんに相談したら、何でも解決できちゃうぞ~


いつもと違う裕也の様子に戸惑う自分を隠すように、おちゃらけて言ってみる



裕也はそんな私の様子を見て、ため息をつく

「お前に相談とかありえねぇ」


「な、ひどいっ。せっかく励まそうと思って言ったのに~」