パーティー会場に入るや否や、今日の主役の隣に女がいるだけでも注目の的なのに良く見ると手もしっかりと握られているそんなスキャンダラスな二人を興味津々なまなざしで見られて美琴はみんなの好奇な視線に耐えられるはずもなく顔から火が出るくらい頬が熱くなるのを感じて俯いてしまった
その時、前方から良く知る声が聞こえた
「青葉!」
美琴はその声でホッとして顔をあげると先生たちがこちらに向かってきていた
「よお!友也と琢磨久しぶり」
「なんだよ真人、おまえメチャクチャ注目されてんじゃん」
友也が声を掛けた
高杉は先程から真人と美琴が妙に密着しているのが気になった
何気なく視線を落とすと真人と美琴は手を握り合っていた

