テラスはドレスでは少し肌寒かった 「クシュン」 くしゃみが出てしまった美琴に真人は自分の着ていた上着を肩に掛けてくれた。 「えっ?いいですよ。そんなことしたら真人・・・さんだって寒いでしょ?」 「俺は寒くねーから掛けてろ。それにいつもは真人って呼んでいるんだろ?ムリに「さん」なんかつけることねーよ」 美琴は真人の言葉使いに変化を感じたが気付かないふりをした。